対症療法(軽度のかゆみ、局所のかゆみ)

軽度のかゆみ、局所のかゆみに対する対症療法にはかゆみ止めのスプレー「コルタバンス」をおすすめしています。

コルタバンスの特徴

① アンテドラッグ・ステロイドを含有

② 炎症を抑え、かゆみを抑制

③ べたつきのないローションタイプのスプレー剤

④ 1日1回の投与で簡単


アンテドラッグとは?

アンテドラッグとは投与した部分で効果を発揮した後、すみやかに分解され、お薬の力が弱くなってから体の中に入るため、全身性の副作用が出にくくなることを目的に作られているお薬のことです。

このコルタバンスアンテドラッグ・ステロイドのスプレーのため、かゆい皮膚患部で炎症を和らげる働きをした後、吸収される頃にはほぼ体に無害なものに変わります。

コルタバンス

獣医師

院長のポイント解説

コルタバンスはとても使いやすいかゆみ止めのスプレーです。

このコルタバンスが発売される前の局所のかゆみの治療をする際は通常のステロイドの塗り薬を使っていましたが、その際はべとついて逆に犬が気にするようになってしまったり、長期的に使用したことで逆に皮膚が弱くなってしまったというようなこともありました。

コルタバンスは1日1回でしっかり効いてくれるため、飼い主様の満足度もとても高いです。

またある程度かゆみが落ち着ければ毎日使用しなくても週に1~2回かけるだけでかゆみをコントロールできることも多いです。

欠点としてはスプレー剤なので全身には使えないということと、基材がアルコールのため、アルコールの臭いがきついというお話をお聞きします。

ただこの臭いに関してはアルコールなので5~10分もすれば乾くため、その間だけ我慢していただければ臭いは消えます。

また顔回りにスプレーがかけられないというお話もお聞きしますが、その場合はコットンなどにコルタバンスをかけて、そのコットンで顔部分を拭いてもらえると多少効果は落ちるかもしれませんが、安全に使用することができます。

部分的なかゆみで悩まされている方はぜひお試しください。

⇒  対症療法(重度のかゆみ、全身のかゆみ)について


<参考文献>

『コルタバンス』パンフレット


<関連ブログ>

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