リンパ節のチェック
リンパは体にとってとても大事な機能を果たしています。リンパ節が腫れているときは病気のサインの可能性があります。
リンパとは?
動物の体の中には、無数のリンパ管が網の目のように分布しています。
リンパ管の中をリンパ液が流れ、リンパ液を運ぶリンパ管が集中する中継地点をリンパ節と呼びます。
リンパの働きは、静脈に取り込まれずに溢れた老廃物を血液の代わりに運搬し、老廃物をきれいにし、再び静脈に戻ります。
体内に侵入した細菌はリンパ管を通り、リンパ節に運ばれて、そこで細菌を退治します。
また小腸などで吸収された脂肪分や栄養分がリンパ管経由で運搬され、毒素などをリンパ節で取り除きます。
このようにリンパは老廃物や細菌などの毒素から体を守るとても重要な役割を果たしています。
リンパ液流れが悪くなると・・・
リンパ液の流れが悪くなると体の中の不要な老廃物の排出ができなくなったり、体内に侵入した細菌を処理できなくなるので、様々な病気が出てきます。
また免疫力が下がるため風邪や腫瘍など、さまざまな病気にかかりやすくもなってしまいます。
そのようにリンパに支障が出てくるとリンパ節が腫れてくることがあります。
日々リンパ節をチェックしてもらうことで病気の早期発見につながります。
代表的なリンパ節の触り方
1.下顎リンパ節
正常でも触ることができます。
顎の付け根辺りにコリッとした丸い塊が左右にあります。
2.浅顎リンパ節
正常ではほとんど触ることはできません。
首の付け根辺りに左右ともに丸い塊が触れることがあります。
3.腋窩リンパ節
正常では触ることができません。
異常が出てくると両前肢の付け根付近、ちょうど脇に当たるところに丸い塊が触れることがあります。
4.鼠径リンパ節
正常では触ることができません。
異常が出てくると両後肢の付け根付近に丸い塊が触れることがあります。
5.膝窩リンパ節
正常でもわずかに触ることができます。。
後肢の後ろ側を足の下の方からゆっくり撫でていくと膝の裏のやや上方よりに丸い塊を触ることができます。
<参考文献>
・Medical History and Physical Examination in Companion Animals
<関連ブログ>
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