心拍数(脈拍数)の測定

心臓は身体の中でもっとも大事な臓器になります。

その機能が落ちてくると全身に支障をきたし、命に関わる深刻な状態に発展していきます。

そのため心拍数を測定することは愛犬愛猫の健康を保つうえで非常に大事になります。

心拍数の測定方法

心臓の位置は人と同じで胸の左側にあります。

心臓

左前肢の付け根(左の脇辺り)を触り、ドキドキを感じるところが心臓になります。

心臓の場所を触り、そのドキドキを1分間測定したものが心拍数になります。

しかし、太っている子や大型犬などだと心臓の鼓動を感じにくい場合があります。

そのようなときには脈拍数を測定します。



脈拍数の測定方法

脈拍数をもっとも測定しやすい場所は後ろ足の付け根にあります大腿動脈です。

大腿動脈

この指先に感じるドクドクを1分間測定します。


心拍数の目安

犬:60~120回/分

猫:120~180回/分


獣医師

院長のポイント解説

心臓は身体の中で最も大事な臓器です。心臓の変化にどれだけ早く気づけるかが長生きするためのポイントです。

心拍数や脈拍数を日々測定することで心臓の悪化などの異常に気付くことが出来ます。特に心臓は毎日触っていればスリルに気づけるかもしれません。

(スリルは心雑音の評価で使われている用語です。詳しくはLevineの6段階分類法をご覧ください。)

ぜひ呼吸数と同様に心拍数の測定を日々の習慣にしてください。

⇒ 3)体温の測定


<参考文献>

Medical History and Physical Examination in Companion Animals


<関連ブログ>

「ご自宅でもできるワンちゃんネコちゃんの身体チェック」

「犬の心臓病の早期発見早期治療を目指す!」



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