当院での減感作療法を行うための流れ

当院でアレルミューンHDMを用いた減感作療法を行う際の流れについて解説します。

アレルミューンHDMを用いた減感作療法

ステップ1:他のかゆい皮膚病を除外し、アトピー性皮膚炎と診断

アトピー性皮膚炎以外のかゆみにつながる皮膚病を持っているとせっかく減感作療法を行っても満足できる結果にならないことがあります。

そのため初めにまず、かゆみにつながる皮膚病の除外診断をしっかり行っていきます。

かゆい皮膚病の除外診断については前のページを参考にしてください。

⇒ かゆい皮膚病治療方法


ステップ2:ハウスダストマイトにアレルゲンがあるかどうか血液検査を実施

ハウスダストマイトにアレルギー反応を起こしていない子に減感作療法を実施してもアトピー性皮膚炎のかゆみを減らすことはできません。

そのためもしこの検査が陰性であれば残念ながらアレルミューンHDMを用いた減感作療法は行うことができません。

この検査が陽性であれば、減感作療法を行うことで「コップの理論」に従い自分のコップの中に入るアレルゲンを減らすことができるためアトピー性皮膚炎の発症を抑えることができます。


ステップ3:アレルミューンHDMによる減感作療法の実施

1週間に1回6週連続アレルミューンHDMを投与します。



獣医師

院長のポイント解説

個体差はありますが、この減感作療法を行うことで愛犬を毎日悩まされているかゆみから完全に解放することができるかもしれません。

また100%のかゆみは取れなくてもハウスダストマイトに対するアレルギーを抑えることができるため治療前に比べるとかゆみを減らすことができたり、ステロイド剤の減量を行うことができるようになるかもしれません。

このアレルミューンHDMを使用することでいままで行うことがなかなかできなかった減感作療法を気軽に行うことができるようになりましたので、愛犬のかゆみを何とかしてあげたいと思う飼い主様がいらっしゃいましたらお気軽に当院までご相談ください。



<参考文献>

『アレルミューンHDM』パンフレット


<関連ブログ>

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