便検査について
当院では子犬をはじめて診察させていただく際は、便検査をおすすめしています。
その理由としては寄生虫の有無を確認するためです。
一昔前に比べると予防薬の普及もあり、だいぶ寄生虫が検出されることは少なくなりましたが、それでも毎年さまざまな寄生虫が見つかります。
子犬がコロッとしたいい便を毎回したとしても実は寄生虫を持っていることもよくあります。
いい便をしていも寄生虫を持っている子犬はちょっとした体調の変化などで抵抗力が下がったりすると、それらの寄生虫が悪さをし始め、下痢や吐き気などのお腹の症状が出てさらに体調を悪化させてしまう可能性があります。
はじめて動物病院を受診される際は、可能であれば当日にした便をお持ちください。
人の指先ぐらいの便があれば詳しい寄生虫の検査ができます。
子犬の時期はちょっとした体調の変化でも全身に悪影響が出てしまうこともあります。
安心のためにもぜひ初めの時点で便検査を行いましょう!
便検査でわかる主な寄生虫
1)回虫
比較的出てくることも多い寄生虫です。
便の中にうねうねした白い成虫が出てくることもあります。
2)鞭虫
3)糞線虫
4)トリコモナス/ジアルジア
5)コクシジウム
治りが悪い下痢の時は上記のような寄生虫が隠れていることがあります。
1回の便検査での寄生虫の検出率は100%ではありません。
そのためはじめの便検査で寄生虫が見られなくても下痢が治らない場合は繰り返し便検査が必要になります。
もしも便検査で寄生虫が見つかったら?
寄生虫が見つかってもそんなに心配することはありません。
それぞれの寄生虫に対する治療方法があります。
子犬に悪影響が出る前に早めに治療してあげましょう!
⇒   ワクチンについて
参考文献:
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