フードの与え方と「低血糖」について


子犬の成長に重要な要素としてフードがあります。

このページでは子犬の時期のフードの与え方について解説したいと思います。


子犬のフードの与え方について

子犬は見た目の通り体がとても小さいです。

その分、胃も小さいので一回に食べられる量は限られてしまいます。

そのため食欲が旺盛な子はすぐにフードを食べきってしまい、飼い主様にもっとくれと訴えているかもしれません。

しかし子犬は、個体差はありますが食べ過ぎてしまうと消化しきれずに吐いてしまったり、便が緩くなってしまったりしてしまいます。

そのため、もしフードを与えた後にする便が下につくぐらいの緩さの時は、フードの一回量が多い可能性があります。

そのような場合は、一日の与える量は変更せず、に一回量を少なくし、その分与える回数を増やすことをおすすめいたします。

少量頻回でのフードの与え方にすると子犬たちにとって消化しやすくなり、便も固まってくると思います。

それでも便が固まらなければお腹に問題があるのかもしれません。

そのような場合は、動物病院で便検査と健診を兼ねた診察をおすすめいたします。


フードの一日量に関しても子犬が成長するにつれて少しずつ増やしていく必要があります。

もしどれくらいの量を与えたらいいのかが分からない飼い主様がいらっしゃいましたら、当院にて適切な量をアドバイスさせていただきます。

お気軽にご相談ください。



子犬

低血糖について

上記に説明したような食欲のある子であれば量さえ気を付ければそんなに心配なことはありません。

心配なのは食ムラがあってあまり食べてくれない子の場合です。

子犬で怖いのが食べない時間が長いと起こりうる低血糖という状態です!

成犬は肝臓などにある程度のエネルギー源である糖分を貯め込んでいます。

そのため仮に数日絶食させたとしてもその蓄えている糖分を使用するために全く問題はありません。

しかし子犬の場合は、体にエネルギーの蓄えがほとんどないため、1~2回食べないだけでもエネルギー源である糖分を使い果たしてしまい、「低血糖」になってしまうのです。

低血糖になると症状としては、徐々に元気がなくなってきてぐったりしてきます。

さらに低血糖が進むと、意識が無くなり手足をバタバタさせるような発作も出てきます。

発作まで出るような状態であれば命にもかかわる危険な状態です。

低血糖のような症状を発見した際は、すぐにお近くの動物病院を受診されてください。


食ムラのある子犬に対するアドバイス

もしも、食ムラがある子であまり食べない子に関してはとにかく口にフードを入れてあげてください。

ふやかしたドライフードを食べないようであればウェットフードでも構いません。

1日の必要量を食べてくれなければ手間はかかりますが、毎回口にフードを入れてあげて確実にエネルギーを摂取してもらうしかありません。

ある程度成長すると、自然に食べてくれるようになる子も多いです。

もしも、
口に入れても吐き出してしまい食べてくれない…

と心配されている飼い主様がいらっしゃいましたら、動物病院には食ムラのある子犬でも食べつきがよく、与えやすい缶詰や栄養剤などがございます。

食ムラで悩まされている飼い主様がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。



⇒   便検査について

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